The Essays of Maki Naotsuka

オンラインエッセー集

8 子ぎつねヘレン 2006.9.13

f:id:madame-nn:20160211142832j:plain

Free Images - Pixabay

 話は春に遡りますが、家族で映画『子ぎつねヘレン』*1を観に行きました。

 ヘレン・ケラーのような三重苦を抱えた子ぎつねとのふれあい・介護を描いた獣医夫妻の手記がもとになっているということでしたが、映画は、主人公の男の子の心理を投影した幻想まじりのいい映画でした。

 撮影には「子ぎつね村」の子ぎつねたちが使われたということで、よく人間慣れしているためにちょっと犬のようにも見えました。

 そして、時折野生のきつね一家の映像が挟まれるのですが、それには胸を打たれるものがありました。子ぎつねたちのほどよく肉のついた健康そうな肢体に比べ、母ぎつねの痩せていること!

 凄惨なまでに痩せていて、一目で子ぎつねたちを食べさせるために苦労していることが察せられます。野性味と鋭さの際立った、それでいて母親ぎつねらしい優しさを感じさせ、目を奪われました。

 今でもときどき、「子ぎつねヘレン」のオフィシャルサイトへ、可愛らしい「子ぎつね村」の子役たちの画像を楽しみに行きます。

*1:映画『子ぎつねヘレン』は竹田津実『子ぎつねヘレンがのこしたもの』(偕成社,1999)を原作とした日本映画で、2006年3月18日に公開された。監督:河野圭太,脚本:今井雅子,製作総指揮:迫本淳一,音楽:西村由紀江,撮影:浜田毅,編集:田口拓也,出演者:大沢たかお松雪泰子・深澤嵐,配給:松竹,上映時間:108分.