The Essays of Maki Naotsuka

オンラインエッセー集

自作:詩・俳句

34 入京(クリスマス・イヴに蔵出しの自作詩) 2006.12.24

「入京」は、還暦を過ぎたわたしが学生時代に書いた詩。 出典:Pixabay 入京 エルサレムの白いひろがりがたたずむ仔ろばの足をひたす 仔ろばは耳を澄ますようにして立っていた灰真珠色の外套に包まれて主がほのかに座していらっしゃるからだ 至純の思念が沁…

28 同人誌提出作品~俳句「回転木馬」 2007.7.28

出典:Pixabay 同人誌「日田文學 55号」に俳句を提出すると決めたまではよかったものの、何せ我流俳句、一旦検討し出すと頭が痛くなってくる。 そんなわたしに励ましの言葉をくださったかたがあり、ブログをしていてよかったと切に思った。それで、冷静な頭…

6 児童文学作品を通して見る母親の幸不幸 2006.8.17

月とたましい 母――完全なる相違のたましいとわたしは寝ている。 わたしの、発作のように狂気のように、母に甘えたくなった末の話で、窪みのない平板な夜に、わたしの胸の蟇蛙達もさざめかない静けさのなかで、ひときわ濃く淡く、 母のかおり、それがわたしに…