The Essays of Maki Naotsuka

オンラインエッセー集

43 拙読書体験から疑問に思った、「青い鳥文庫」に関する新聞記事 2011.3.7

compositaによるPixabayからの画像 「講談社新社長」「青い鳥文庫」に関する新聞記事 拙読書体験 ベルテ・ブラット(石丸静雄訳)『アンネは美しく』(偕成社、1970) 「講談社新社長」「青い鳥文庫」に関する新聞記事 昨日(2011年3月6日)の話。「講談社の…

42 博多からの電車で耳にした、編集者と作家の会話 2019.5.27

Mary_R_SmithによるPixabayからの画像 土曜日、娘と博多に遊びに出かけました。 帰りの電車で、作家と編集者が近くに座っていました。年輩の編集者の声がまるで話の内容を一般公開しているかのように大きかったので(とても真面目な様子でした)、2人の話が…

41 ゴッホが求めたもの 2006.5.11・14

1880年、ファン・ゴッホ(当時27歳)が暮らしたクウェムの家。出典:Wikimedia Commons ゴッホ全油彩画 国立西洋美術館で出合ったゴッホの「ばら」 パンのオブジェ 入魂の絵の数々 ああ、馬鹿な男たち……! はっきり言って、ゴッホは可愛い ゴッホとゴーギャ…

40 末吉暁子『星に帰った少女』(偕成社、2003改訂版)を読む 2019.3.19

PezibearによるPixabayからの画像 ネタバレあり、ご注意ください。 末吉暁子『星に帰った少女』(偕成社、2003改訂版)を読んだ。 佐藤さとる氏の解説によると、イギリスの女流作家フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』が日本に紹介されたときの影響力…

39 芥川賞候補、川上未映子の詩『私はゴッホにゆうたりたい』を読む 2007.7.7 

EgoAltereによるPixabayからの画像 残業を終えて23時近くに帰宅した書店勤務の娘が、「芥川賞と直木賞の候補が発表になったよね。芥川賞候補のほうは訳のわからない題名ばかりだけれど」といったので、芥川賞候補をネットで検索してみた。 円城塔「オブ・…

38 フジコ・ヘミング (2)ベーゼンドルファーとの微妙な相性 2007.5.21・27

Dorota KudybaによるPixabayからの画像 荒馬ベーゼンドルファー 『革命のエチュード』で生かされたベーゼンドルファー 荒馬ベーゼンドルファー 昨日*1、フジコ・ヘミングのソロコンサートへ出かけた。興奮と疲れで帰宅後ゴロゴロし、もう真夜中だが、化粧も…

37 日本画の価格がどのようにして決まるか知り、驚いた 2007.2.6

『冨嶽三十六景』「神奈川沖浪裏」葛飾北斎(1760 - 1849)出典:Wikimedia Commons 日本画の売り買いの現場 某油絵画家から届いた手紙 日本画の売り買いの現場 これまでわたしは、絵画展といっても、美術館で鑑賞する以外は、絵に、高くて30万円くらいの値…

36 日テレ系ドラマ『ハケンの品格』で考えさせられる脚本家の品格、ワーキングプワという身近すぎる問題 2007.2・3

当エッセーは、拙基幹ブログ「マダムNの覚書」で12年前に公開した2本の記事がもとになっている。派遣、ワーキングプアの問題がこのころから深刻化し出したことがわかる。私的な事情が交錯するエッセーではあるが、記録として残しておきたいと思い、当オンラ…

35 行く年に想うこと&ヴァレリーの詩の紹介 2006.12.31

出典:Pixabay 社会的に激変の一年*1だった。成年の年齢をこれまでの20歳から18歳へと引き下げる民法改正議論が起きている。 わたしは法学部卒なのだが、わたしが学生のころは小六法を毎年買い替える必要などないくらいだった。そのころからすると、法律事情…

34 入京(クリスマス・イヴに蔵出しの自作詩) 2006.12.24

「入京」は、還暦を過ぎたわたしが学生時代に書いた詩。 出典:Pixabay 入京 エルサレムの白いひろがりがたたずむ仔ろばの足をひたす 仔ろばは耳を澄ますようにして立っていた灰真珠色の外套に包まれて主がほのかに座していらっしゃるからだ 至純の思念が沁…

33 「文學界」11月号の「黒い鏡」、新年号の「カンディンスキーの膝」 2006.12.8

出典:Pixabay 文藝春秋の文芸雑誌「文學界」を年間購読しているものの、パラパラとめくるだけで終ることが多い。 たまには面白く読む作品もあって、それが11月号の『特集 世界の文学賞はどうなっているか』、村上香住子「黒い鏡」、新年号の荻野アンナ「カ…

32 映画「プラダを着た悪魔」 2006.12.8

出典:Pixabay プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)監督:デヴィッド・フランケル脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ原作:ローレン・ワイズバーガー製作:ウェンディ・フィネルマン製作総指揮:カレン・ローゼンフェルト、ジョー・カラッシオロ…

31 児童文学作品の400字詰め原稿換算枚数を調べてみる 2018.12.16

出典:Pixabay 執筆中の児童小説「不思議な接着剤」は、プロローグ編に当る『不思議な接着剤1: 冒険前夜』*1をkindleストアに出している。歴史小説を先に仕上げたいので、本編の電子出版には時間がかかりそうだ。 計画では100枚強のプロローグ編と本編合わ…

30 アストリッド・リンドグレーン (1)ワイルドなピッピに漂う憂愁の影 2010.4.23

出典:Pixabay 当記事から始める「アストリッド・リンドグレーン」は、『長くつ下のピッピ』で有名な、スウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンについて考察したノートです。その多くが、拙基幹ブログ「マダムNの覚書」で公開したノートに…

29 五感が隅々まで働いているモーリアックの文章 2007.10.9~2018.5.22

出典:Pixabay 小説を書くとき、傍に置いているのは、いつ頃からかフランソワ・モーリアック(遠藤周作訳)『愛の砂漠』(講談社[講談社文芸文庫]、2000)だ。 フランスのボルドーに生まれた、カトリック小説家として知られるフランソワ・モーリアック(Fr…

28 同人誌提出作品~俳句「回転木馬」 2007.7.28

出典:Pixabay 同人誌「日田文學 55号」に俳句を提出すると決めたまではよかったものの、何せ我流俳句、一旦検討し出すと頭が痛くなってくる。 そんなわたしに励ましの言葉をくださったかたがあり、ブログをしていてよかったと切に思った。それで、冷静な頭…

27 公園デビューしたハムスター 2006.7.8

出典:Pixabay クリスマスを数日後に控えた、ある冬の日のこと。夫と子供たちはペットショップへ出かけた。 その頃、ゴールデンハムスターが人気を集めていて、子供たちは飼いたがっていたのだ。わたしは嫌だった、ネズミを飼うなんて。 子供の頃に家政婦さ…

26 フジコ・ヘミング (1)初のフジ子・ヘミング 2006.5.1 

出典:Pixabay フジ子・ヘミング*1のピアノ・リサイタルは、素晴らしかった。可能な限り印象を持ち帰りたいと思い、休憩時間にメモ帳を開いたのだが、うまく書き取ることはできなかった。無味乾燥なメモ……。 休憩時間にロビーへ出ると、犬たちがいた。盲導犬…

25 美空ひばりに釘づけ 2007.6.25

出典:Pixabay NHK BS2で美空ひばり生誕70年記念番組を昨日からやっていて、テレビに釘づけ。81年に収録された「ひるのプレゼント」を観ていた。 着物姿のひばりが歌うときの、凜とした艶冶な美しさといったらない。他の女性演歌歌手と比較してみればわかる…

24 戦争映画(U・ボート,ヒトラー ~最期の12日間~,大列車作戦,山猫)を観て 2007.6.14

出典:Pixabay 昨夜はBSでTV放映されたドイツ映画『U・ボート』(原題 Das Boot、ヴォルフガング・ペーターゼン監督、1981年、ドイツ)を観、夜更かししてしまった。 ユルゲン・プロホノフ扮する艦長は、あまりにも、あまりにも、カッコよかった。眼の色が…

23 ネットで横行している薬の売買を憂う 2007.6.13

出典:Pixabay わたしはインターネットをはじめて3年くらいにしかならないので、いつ頃からのことなのかは知らないが、ネットによる薬の売買が横行しているようだ。 かつて文学仲間だった女性も利用者の一人で、盛んに購入しているらしい。 薬事法違反者の薬…

22 宅配寿司の謎 2007.4.18

出典:Pixabay 宅配寿司を頼んだ。 この街に引っ越してきて3年目になるが、宅配寿司は引越し後しばらく経った頃から、ときどき利用させていただいている。 その宅配寿司についてだが、謎がある。 お寿司の1個1個が小ぶりだけれど味がいいときと、太っちょ…

21 馬を見ていた息子 2007.3.31

Free Images - Pixabay 息子から電話がありました。 高校時代のクラス会に1泊2日で出かけ、旧交を温めたようでした。帰りに湯布院で乗り継ぎのために40分あったため、下りて、近くにある観光客相手の馬車を見に行ったということでした。 馬車を引いている…

20 雛祭りの記憶 2007.3.3

出典:Pixabay 今年もお雛様を出しそびれた。出してあげないと、箱の中で踊り出すというけれど。 うちにある娘のお雛様は、内裏雛一対の真多呂人形で、出すのにそう手間がかかるわけではないのだが、結構場所をとるし、1日だけ飾るというわけにもいかないこ…

19 欧風料理店にて、ロートレックの絵に描かれたジャンヌを想う 2006.11.10

出典:Pixabay 休日だった娘と待ち合わせてランチに行きました。前に一度行ったお店です。 本当は娘と同じく休日だった夫も一緒にイタリア料理店に行くつもりだったのですが、残念なことにそこは移転のため、閉店となっていました。夫は急用ができて、一緒に…

18 朝のごみ出し情景 2006.11.6

出典:Pixabay 朝、ごみを出そうとエレベーターが上がってくるのを待っていたら、声がして、あとから2人のマダムがやってきた。 3人はそれぞれのごみと共にエレベーターにのった。1人は高齢のマダム、もう1人は孫がいる中年の域から高齢の域に移ろうとし…

17 サラダが連想させるマルグリット・オードゥー『孤児マリー』 2006.10.28

出典:Pixabay わたしは料理をしながら、これまでに読んできた文学作品の一場面が脳裏をかすめることがよくあります マカロニサラダを作るときは必ずといっていいほど、マルグリット・オードゥー『孤児マリー』のワンシーンが思い浮かぶのです。 Marguerite …

16 学生時代の思い出 2006.10.19

出典:Pixabay 学生時代の友人2人から相次いで手紙がきた。 同人誌を送り、わたしはその手紙の中でざっと近況報告し、ブログの存在を明かした。 友人の1人は、パソコンはあるがまだネットにつないでおらず、つないだら訪問すると書いてくれ、もう1人の友人…

15 キエフ・オペラ『トゥーランドット』 2006.10.14

出典:Pixabay 12日の木曜日にキエフ・オペラ(ウクライナ国立歌劇場オペラ)、プッチーニの『トゥーランドット』*1を観た。 舞台は絢爛豪華、音楽は迫力満点だった。 彼らは舞台マナーもすばらしかった。何度も繰り返されたカーテンコールにも嫌な顔一つ見…

14 映画『フライトプラン』で連想した「消えうせた貴婦人」の話 2006.10.6

出典:Pixabay 夫が、ジュディ・フォスター主演の映画『フライトプラン』*1のDVDを借りてきた。デップ様の『パイレーツ・オブ・カリビアン』も借りてきて、今夜帰宅したらお店に返しに行くといっていたから、それまでに観なくては……! 『フライトプラン』…