The Essays of Maki Naotsuka

オンラインエッセー集

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

41 ゴッホが求めたもの 2006.5.11・14

1880年、ファン・ゴッホ(当時27歳)が暮らしたクウェムの家。出典:Wikimedia Commons ゴッホ全油彩画 国立西洋美術館で出合ったゴッホの「ばら」 パンのオブジェ 入魂の絵の数々 ああ、馬鹿な男たち……! はっきり言って、ゴッホは可愛い ゴッホとゴーギャ…

40 末吉暁子『星に帰った少女』(偕成社、2003改訂版)を読む 2019.3.19

PezibearによるPixabayからの画像 ネタバレあり、ご注意ください。 末吉暁子『星に帰った少女』(偕成社、2003改訂版)を読んだ。 佐藤さとる氏の解説によると、イギリスの女流作家フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』が日本に紹介されたときの影響力…

39 【批評】芥川賞候補、川上未映子の詩『私はゴッホにゆうたりたい』を読む 2007.7.7 

EgoAltereによるPixabayからの画像 残業を終えて23時近くに帰宅した書店勤務の娘が、「芥川賞と直木賞の候補が発表になったよね。芥川賞候補のほうは訳のわからない題名ばかりだけれど」といったので、芥川賞候補をネットで検索してみた。 円城塔「オブ・…

38 フジコ・ヘミング (2)ベーゼンドルファーとの微妙な相性 2007.5.21・27

Dorota KudybaによるPixabayからの画像 荒馬ベーゼンドルファー 『革命のエチュード』で生かされたベーゼンドルファー 荒馬ベーゼンドルファー 昨日*1、フジコ・ヘミングのソロコンサートへ出かけた。興奮と疲れで帰宅後ゴロゴロし、もう真夜中だが、化粧も…

37 日本画の価格がどのようにして決まるか知り、驚いた 2007.2.6

『冨嶽三十六景』「神奈川沖浪裏」葛飾北斎(1760 - 1849)出典:Wikimedia Commons 日本画の売り買いの現場 某油絵画家から届いた手紙 日本画の売り買いの現場 これまでわたしは、絵画展といっても、美術館で鑑賞する以外は、絵に、高くて30万円くらいの値…

36 日テレ系ドラマ『ハケンの品格』で考えさせられる脚本家の品格、ワーキングプワという身近すぎる問題 2007.2・3

当エッセーは、拙基幹ブログ「マダムNの覚書」で12年前に公開した2本の記事がもとになっている。派遣、ワーキングプアの問題がこのころから深刻化し出したことがわかる。私的な事情が交錯するエッセーではあるが、記録として残しておきたいと思い、当オンラ…