32 映画「プラダを着た悪魔」 2006.12.8
出典:Pixabay
プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
原作:ローレン・ワイズバーガー
製作:ウェンディ・フィネルマン
製作総指揮:カレン・ローゼンフェルト、ジョー・カラッシオロ・ジュニア
出演者:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、サイモン・ベイカー、エミリー・ブラント、エイドリアン・グレニアー
音楽:セオドア・シャピロ
撮影:フロリアン・バルハウス
編集:マーク・リヴォルシー
配給:20世紀フォックス
公開:アメリカ2006年6月30日、日本2006年11月18日
上映時間:110分
製作国:アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語:英語
製作費:$35,000,000
興行収入:$326,551,094 *1
『プラダを着た悪魔』を観た。夫は『プラダ・・・』は嫌だといい、『武士の一分』を観たので、夫婦ペア券(夫婦のどちらかが50歳以上だと安くなる)は購入できず、いつもより高い感覚で購入。
いつもより高くついた感のある映画『プラダ・・・』は、ブランドモノが悪趣味なまでに、あるいは戯画的に、目白押しの映画だった……。ファッション誌の鬼編集長ミランダを演じるメリル・ストリープが身につけていたプラダを頂点とする超ゴージャスな服、アクセサリー、靴、バッグ。
豪華すぎて何だかよくわからないくらいだったが、硬めの知性派編集者を目指しながらも、コネづくりのためにミランダのアシスタントとなったアンディが身につけていたシャネル、カルバン・クライン、ミュウミュウなどはいくらか目に入ってきた。
よくあるサクセス・ストーリーかと思いきや、最終的にヒロインのアンディは元の鞘に納まるというか、自身の本来の目的を再認識し、手堅い出版社に落ち着くといった堅実なエンディングだった。
ミランダも、悪魔というのはいいすぎで、鬼のしごきというにも可愛げのある、部下の才能はそれなりによく見ているよい上司で、日本的ないびり、いじめ、おしんっぽさといった陰湿さとは無縁のからりとした後味のよい映画ではあった。
ミランダの苦悩もそれなりに描かれていて、こんな健康的(?)なストーリーもアメリカ映画にはあるといえばあるパターンで、小ぢんまりとまとめた娯楽映画という印象だった。
ミランダはスターバックスのコーヒーにこだわりがあり、アンディがあたふたとそれを買って上司のもとに届ける場面が印象的だった。で、映画を見終わった娘とわたしは、同じショッピングモール内にあるスタバに入った。まあ夫の映画が終るのをそこで待った、というだけの話。
映画を観ながら、ああシャネルはいいなあ、と思った。シック、シンプル、エレガンスが一つに溶け合った、究極のゴージャスという感じがする。確かシャネルは修道院併設の孤児院で育ち、修道士の制服からインスピレーションを受けたのではなかったか。そこは嫌いだったようだけれど。
シャネルに限らず、ブランド物を買える生活ではないので、せめてもと口紅はシャネルを使っている。若い頃、お土産に貰い、生まれて初めて持ったフレグランスはシャネルのオードトワレット5番だったが、使いこなせなかった。
カルバン・クラインのシーケーワンが、自分で初めて買ったフレグランスだったっけ。ユニセックスのフレグランスで、試しにつけたときの爽やかな印象が気に入り、買ったのだが、つけた香りが変化していって、最後には自分の体がひどく男臭くなったのに驚き、夫にやった。
が、シーケーワンは、夫の体臭とは絶望的なくらいに合わなかった。シーケーワンを失敗したおかげで、フレグランスの香りは、トップノート、ミドルノート、ラストノートの3部構成となっていること、また、香りがつける人の体臭によって変化することを知った。
今はグッチのエンヴィを使っているが、なかなか気に入ったものを見つけられない。(追記:2019年現在は、シャネルのチャンスを使っている。使用期限を過ぎているので、ルームフレグランスとしても活用。)
それにしても、ブログ*2にマダム……なんてつけているけれど、わたしは一生マダムなどという存在にはなれそうにないなあ。子供がそのまま老けていっているような、成熟感のなさといったら……。
成熟しないまま、老化現象だけは人並みか人並み以上といったところ。ああ、嫌だ。
*1:「プラダを着た悪魔」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2018年10月31日 (水) 04:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org